心の中の小さなロウソク
入院や手術で満身創痍の老婆の私は、災害が起きてもボランティアとして駆けつけることも、子ども食堂で皿洗いをすることも出来ず無力感を感じていました。
そのような時に、自分の誕生日に寄付をすることで何かしらお役にたてる「誕生日寄付」に出合いました。子どもたちが安心して生活できること、成長に必要な食事ができること、学びや成長に必要な学習ができること、を応援できるというのです。言うまでもなく未来を背負っているのは子どもたちです。困難を抱えている子どもたちに何かをしたいと思っていましたが、私にはどこのどのような団体がどのような活動をしているのか。どのような問題を抱えているのかの知識もなく、いったいどのような支援ができるのかも、なかなか情報を得ることはできませんでした。
そのような中で、日本フィランソロピー協会さんが様々な支援団体の活動の現状等を紹介・つなげて下さっていることを知りました。寄付をしたいと思う団体を自分で選ぶこともでき、また現時点で支援が急がれる団体を日本フィランソロピー協会さんに選んでいただいて寄付できるのはとても良いシステムだと思いました。寄付をすることで支援活動に共に参加しているような気持ちになります。ささやかな寄付であっても心の中に小さなロウソクがともったような誕生日を迎えることが出来るようになりました。
誕生日という年一回の特別な日に様々な子どもたちに思いをめぐらせつつ、年齢に因んだ金額をさせていただいています。毎年1歳分ずつ増やしていますが、このことが継続的な支援を行うモチベーションをあげてくれます。子どもたちには一回限りではなく継続的な支援が不可欠だと思います。長寿社会ならばこそ未来の大人たちにエールを!!

西崎淳子(にしざき・じゅんこ)
1954年東京生まれ。大学卒業後PR会社勤務、営業職・役員秘書を経て退職。その後、夫のコンサルティング業務の事務所をサポート。現在は、保護犬と共に療養中。